小西化学の志すところ
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小西化学の志すところ
技術を通じて、開発を通じて、ともに新たな価値創造を追求する
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どのようにして
イキイキとして新しい事に挑戦するエネルギーに満ち溢れた
組織を築きつつ -
常に大事にしたいこと
こころの資本(内なるHERO)を高めながら、ポジティブ組織行動を日々積み重ねよう
日本では100年以上も前に渋沢栄一が公益の追求を重要とする“合本主義”や“論語と算盤”の理念を提唱し、江戸時代には近江商人の唱えた“三方よし”の精神が既に存在していました。
又、日本は100年以上続く企業が最も多く存在する国でもあります。
それらの長寿企業は、公益や利他、三方よしに繋がる持続可能な企業理念を綿々と継承している会社がほとんどです。
これら伝統的日本のエクセレントカンパニーの思想は、現代の社会課題の解決やSDGsの思想に非常に相性が良いと考えます。
私がSDGsに共感したのは、国連総長の持続可能な開発目標には“民間企業の役割”が最も重要となるという言葉でありました。つまりNPO法人(非営利法人)ではなく、我々のような営利法人の役割が最も重要と言っているのです。
まさに論語と算盤です。
小西化学でも“私たちのゴールとは”と定めています。
“私たちのゴールは企業を永続させることです。言い換えれば現在から将来にわたって利益を創出し続けることであり、社会から認知され続けることであります。”
企業永続の為に3つの重要なファクターがあると考えます。
- 1.手がける事業を見極める
- 2.永続性のメカニズムを埋め込む
- 3.人材の育成に最大の力点を置く
今もこれらの考えは古びることなく、むしろ四半世紀も前に永続つまりサステイナビリティや、社会からの認知、手掛ける事業の見極めと表現して社会課題の解決やステークホルダー重視を強調していたわけですから新鮮にさえ感じます。
しかも、躊躇せず利益を創出し続けると唱っているところが、SDGsの民間企業の役割が最も重要としたことに共鳴する部分です。
このゴールに続くマネジメントシステムの統合方針の中で掲げている“私たちの経営の目的は、お客様及び社内外の利害関係者のニーズと期待とを明確にし、それらに応え、競争上の優位性を確立していくことです。”という下りもなんら経時変化することなく、我々の価値観としてしっかり共有されています。
従って、これらの思想は今後も小西化学の共通の価値観として継承していくことになるでしょう。 つまり看板は下ろしません。
ただ、こころの資本を唱え始め、内なる構想2030や次期中期経営計画の上層概念として掲げるには、一つ足りないものがあるという想いがしていました。
それはやはり、こころの資本の“こころ”であり、“想い”や“パッション”に通じる訴えが必要だと感じるからです。
今回、内なる思想を極めると言う意味も含め、新たな“こころ”に通じる上層概念を掲げたいと考えました。
そして非常に本質的な言葉である“志す”という表現を使う事にしました。
我々の内なる想いに通じるように
“小西化学の志す(こころざす)ところ”としました。
小西化学の志すところ
技術を通じて、開発を通じて、ともに新たな価値創造を追求する
技術、開発、価値創造、これらの1つ1つの言葉が持つ意味合いは大変広いです。
ここでいう技術とは、決して化学や研究のことを意味するだけではありません。社員一人一人が経験や学習することで専門分野での技術とか知識と呼べるものを体得し高めてきたものを持っているはずです。そしてそれらは組合せて知的に絡み合って長年蓄積して組織の技術と呼べる無形の資産になっているはずです。新たな価値を創造するに有益で有効な技術や知識が何であるかをしっかりと見定めなければなりません。
開発とは、研究開発を意味するだけのものではありません。すべての組織において開発という活動が存在していて、小西化学のすべての社員が関わる最も重要な活動を開発と呼びます。キラリKonishiの生産革新も開発活動の1つです。持っている技術や知識を高めて組合せるだけではなく、そこに何か新しいことを取り入れようとチャレンジする活動を開発と呼びます。従って価値創造には開発を通じてなんらかのイノベーションが伴っていると言えます。
こころの資本も開発可能な資本だと言い続けています。
開発こそ、小西化学のコア活動であると言えます。
時代とともに求められる価値は変化し続けます。新たな価値創造に終わりが無いのは幸いなことです、企業永続の原動力となり得るからです。
さて、誰から求められる価値でしょうか? 誰の為の価値創造でしょうか?
社会課題を解決すること、お客様へ提供する製品やサービスを通じて世の中の役に立つこと。これらだけではありません。自分たち社員に対する価値創造も重要です。又、我々が関わるサプライチェーンに対しても価値を提供できる機会はあるはずです。
我々はこれらに加えて未来や地球に対しても新たなステークホルダーとして価値創造を考えなければなりません。
社会課題の解決は我々一方向の努力だけでは成し得ません、お客様とともに、社員がともに、そして未来や地球とともに取り組まなくてはなりません。
我々が取り組む価値創造が本物だと認められて、はじめて企業の成長に繋がっていくのだと考えます。
さて、どのようにしてこの志を達成するかが、実は大変重要であります。
この辺りからこころの資本の出番になってきます。
社員一人一人が当事者意識を持って前向きに取組む組織がどうしても必要です。
どのようにして
イキイキとして新しい事に挑戦するエネルギーに満ち溢れた組織を築きつつ
小西化学は幸いにも成長を続けてきて、良い会社ですねと好評を頂ける機会も増えてきました。社員の皆さんが努力を重ねてきた結果だと誇らしい限りです。
キラリKonishiのサブキャッチフレーズも“皆で明るく元気に良い会社にしていこう!”です。
でも少し贅沢な自問自答をして、ほんとは会社をどのように評価してくれたら一番嬉しいだろうかと考えました。良い会社ですねはもちろん嬉しいのですが、やはり“イキイキとした会社ですね!”と言われるのがおそらく最も嬉しいだろうと思うのです。
さて、申し上げてきた“志”に関しては、皆さんも時には立ち止まって職場で、或いはその枠を超えて意見交換をしながら考える機会を作って欲しいと思います。
そして忙しく過ぎる日々の中でも、常にこころの資本を高め、ポジティブ組織行動の実現を意識して欲しいと願っています。
常に大事にしたいこと
こころの資本(内なるHERO)を高めながら、ポジティブ組織行動を日々積み重ねよう
以上
代表取締役社長
小西弘矩