次世代スマートファクトリー
2017年12月に約25億の投資を行って、DHDPS製造用の新プラント(M2プラント)が福井工場に竣工致しました。 M2プラントは将来の完全無人運転プラントの実現に向けて、様々なIoT技術を導入した挑戦的かつ革新的なプラントとなっております。 ここでは、M2プラントの技術の一端をご紹介いたします。
IoT活用による生産活動の最適化(Smart Factory)

IoT活用による生産活動の最適化 (Smart Factory)

IoT活用による生産活動の最適化(Smart Factory)

タブレット端末を利用した現場分散・自立型オペレーション

自動化が進んだ一般的な化学プラントでは、中央制御室に常駐するオペレーター(ボードマン) によって温度・圧力・流量などのプロセス値が監視・コントロールされており、 現場における計器の確認、バルブの開閉やポンプの起動などをおこなっている オペレーター(フィールドマン)と連携して作業が進みます。 このようなオペレーション方法を集中管理型オペレーションと呼びます。
一方、当社のM2プラントは非常に高いレベルで自動化が達成されておりますので、 ボードマン、フィールドマン共に、作業量が従来より少なくなっております。 そこで、持ち運び可能なタブレット端末を用いることにより、 ボードマンとフィールドマンの垣根を少なくし省人化を達成することに成功いたしました。 我々は、このようなオペレーション方法を現場分散・自立型オペレーションと呼んでおります。

タブレット端末を利用した現場分散・自立型オペレーション

ウェアラブルカメラによる現場の監視システム

当社のM2プラントのオペレーターのヘルメットには、小型のウェアラブルカメラを搭載することができ、 現場のオペレーターから見た状況は工場内で共有することができます。 これにより、緊急時には、経験豊富な技術者が、指示を出したり、あるいは、 直接操作することも可能となります。将来的には、遠隔地からの指示や画像解析型のAIと 組み合わせることにより更に安全で効率的なプラント管理が実現するでしょう。

ウェアラブルカメラによる現場の監視システム

インターネットによる電子情報の共有

当社のM2プラントの制御システム及びカメラ映像は、インターネットを利用して、 多数の端末と繋がることが可能です。これにより、タブレット端末からの操作は勿論、 必要に応じて和歌山本社から制御システムを操作することも可能です。
勿論、これらのネットワークのセキュリティーは厳密に管理されており、 社内の権限が与えられた端末からのみ閲覧・操作が可能です。

インターネットによる電子情報の共有

生産管理システムの導入

生産管理システムの導入

当社のM2プラントのあらゆる電子データは、常時記録されており、 その中で必要なデータは生産管理システムに送られます。 生産管理システムは、生産計画から適切な原料発注量を判断したり、 物流の手配を行うことができます。これまで、生産の状況に応じて、 人の手によって行われていたこれらの業務をシステムが代行することにより、 省力化が達成され、新たな事業に注力することが可能になります。

QRコードにより製品入出庫状況の電子管理

福井工場の製品の多くはQRコードにより製品の入出庫状況が厳密に管理されております。 これは、M2プラントに限ったことではありませんが、M2プラントの場合、 前述した生産管理システムと併用することで更に効率的な生産活動を可能としています。

QRコードにより製品入出庫状況の電子管理

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