crossTalk 04
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2017年入社 福井工場 福井製造グループ小藤 大貴 Kofuji Hiroki
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2018年入社 本社製造部 本社製造グループ武林 杏 Takebayashi Kyo
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2021年入社 研究グループ松本 周馬 Matsumoto Shuma
あ、先輩、こんにちは!
だれ?
松本ですよ!入社1年目です。
知ってます。ちょっとボケてみた(笑)
忘れられたのかと思って、ショックでしたよー
武林さん、私のことはわかります?
もちろんですよ先輩!…って、実はよく知りませんが(笑)
私は福井、武林さんと松本さんは和歌山で、会う機会もないですしね。というわけなので、近況から教えてください。最近はどんな課題に取り組まれているんですか?
私は研究グループで、受託開発を任されています。お客様からレシピを受け取り、それをプラントに落とし込むべくデータをとっているところです。
実験は地道な作業ですよね。
はい。ラボでうまく行っても、スケールアップの過程では状況が変わります。大学では新しいことが一つでも見つかれば成功でしたが、製品として出荷するとなればまったくちがう。危険が伴わないか、スケールアップしても問題ないかといったことも考えなければなりません。
プラントの反応釜は、内容量が数千リットルですからね。ラボの場合とは量も取り扱い方も変わります。とくに安全面には配慮が必要です。
とくに新入社員には、製造のポイントを正しく伝えていかなければ。
まさに今、その準備をしています。1年目の社員でもわかりやすい手順書を作成しているんです。たとえば全バルブに番号を振り、シールを貼っています。「3番の次は7番バルブ、次は2番を開く」と開閉の順番を書き、写真もつけておけば新人でもまちがえることはありません。
写真付きなら、「このバルブってどのバルブ?」と混乱することもなく、ミスがなくなりそうですね。
私が担当しているプラントは製造品種が多く、設備の切り替えが頻繁にあります。次の製品に切り替えるときや、久しぶりに立ち上げるときは機械も不安定な状態ですから、ていねいな作業が求められるんですよね。
福井のM2プラントは、パソコンを見ながら監視するボードマンと、現場で釜の状態を見るフィールドマンに明確に分かれています。僕はボードマンで、パソコンを見ていることが多いですが、工場内は皆が無線機でつながっていて情報は常に共有。いざというときもすぐに助け合えます。和歌山はどんな体制ですか?
通常は一人がいろんな部門を担当しています。新製品などの場合は慎重を期して皆で確認し合ったり、福井のように担当分けすることもありますよ。
ハイ質問!そこ、気になります!
では、松本くん(笑)
ふだんの粉体の仕込みはどうやっているんですか?ラボだと小さな薬包紙に包んでサッと入れるだけ。数百kgになるとどんな感じなんだろう?
複数の容器に入っている粉体を、容器の外側についたゴミや埃を清掃してから仕込むのですが、数百kgともなるとクレーンで持ち上げ、釜のマンホール(仕込口)まで移動させて落とし込むポイストという機械を使います。
クレーンゲームみたいな?
そうそう。粉体を包んでいる袋の紐をほどくときも要注意。粉体ごと自分の方に落ちたら危険ですから、落下防止用の台を釜と粉体の間に噛ませておいてから、ほどくんです。
研究部にいると製造の状況がイメージしづらいですが、いずれ、プラント製造も含めた開発をやっていくことになります。「最初はトラブルが起きたらどうしよう」と思うと心配ですが、開発品をプラントで製造できるのは楽しみですね。
確かに、学生時代はフラスコの世界。化学工場の釜は大きいだろうとは思っていましたが、実際、工場に入ってみたら想像の10倍!人間がすっぽり入るんですよ。
「この中に入って洗浄?!」と衝撃でしたね。
高圧ジェット洗浄機でシュバーっと釜の中を洗って。
(ふむふむ)激しく同意!フラスコもきちんと洗ったつもりでも、結構汚れているものです。
化学メーカーといえば、バルブの開閉もパソコンでクリック、というイメージでしたが、実際は手動。でもそこはポジティブに捉えています。手作業だからこそ、ハプニングのときも柔軟に対応できる。それに比べると、福井は自動化が進んでいますよね。
そうですね。福井のM2プラントは、ゆくゆくは完全無人化を目指すスマートファクトリー。多くの操作が、パソコンのボタン一つでできますが、一部は手動バルブ。手動と自動の両方を経験できるという意味では、理想的な環境ですね。
入社のときに印象に残っていることはありますか?私は、社長面接が意外でした。社長といえば硬いイメージ。物おじするタイプではありませんが、社長面接は緊張しそうと思っていたんです。それがお会いしてみると、とてもアットホームで穏やかで。
私も社長の人柄に魅力を感じました。最終面接がものすごく長かったんですよ。
どれくらい?
1時間半。
長!
過去イチ長い面接でしたね(笑)。忙しいはずなのに、こんなに時間をとってくれるなんて。
いい意味で「社長」への固定観念が崩れましたよね。
小西化学に惹かれた理由はほかにもあります。研究部に若手が多く、「1年目から発言できる、やりたいことができる環境」というのを実際に働いている先輩社員から聞いたことです。
私も就職で悩んでいたとき、ここで働いていた中高の先輩から「すごくアットホーム」「ボーイングに技術を提供している」と聞いて、興味が湧きました。家が近く、子どもの頃から当社の存在を知っていましたが、こんなに魅力のある会社だとは思いませんでしたね。化学メーカーはほかにもあるけど、私の中では小西化学が一番光っていたなあ。
私は学校の先生から小西化学のことを聞きました。M1プラントができて4年くらいの頃で、「新しいプラントだよ」と教えてくれました。
入社された2017年には、M2プラントが動き始めたんですよね。
はい。入社直後に最新のM2プラントが稼働を始めて、もうワクワク。現地にタブレット(端末)を持っていき、「開」のボタンを押してみたら「わ、本当に開いた!」と感動しました(笑)
1年目からそんな環境にいられるチャンスって、なかなかないですよね。
でも、入社してまもなく「自分にできるのか?」と不安になり、気を引き締めなければという責任感の方が大きくなりました。
よくわかります。仕事に慣れてくると、気が緩んでミスしやすくなるものですよね。
そうなんですよ、松本さん。私も入社1年後にスランプに陥って、ミスを連発してしまいました。でもね、いいこともありました。周囲の先輩がフォローして、相談に乗ってくれた。「困ったときは頼ればいいんや」とわかったという意味では、いい経験だったと思います。
もうそろそろ入社1年…。兜の緒を引き締めてがんばります!
私はテレビで、海外のサッカーの試合をよく見ます。イギリスのチームが好きで、今、プレミアリーグで1位なんですよ。いつか現地まで観に行きたいと思っています。お二人の趣味はなんですか?
サッカーも好きですが、ガッツリやったのはキックボクシングとバスケットですね。
子どもの頃から?
小3から始めて中学まで、キックボクシングのジムに通ってました。バスケは部活でしたが、高校でバスケ部に入ってしまうと両立は難しい。考えた末に、バスケも社会人クラブで続けることにしました。
工場は3交代制だから、なかなか練習に行けないのでは?
それが残念ですね。テレビで好きな選手の試合を見ていると、自然に体が動くんですよ。こんなふうに(上半身が動く)、相手のパンチに合わせてね。
…動きにキレがある!
得意技は、相手のパンチをかわしながら蹴り上げる技。キックボクシングって、無駄な動きが一切ないんですよ。ギリギリのところで極力、上半身だけを動かして防御し、下半身は安定させておく。そうでないと隙ができますからね。松本さんはなにが好きですか?
学生時代は弓道をしていましたが、4年生の頃から釣りにハマって。
どこで釣ってるの?
紀の川の河口付近ですから、海釣りですね。
海釣りと渓流釣りってちがうのかな。
川魚は小さくて捌きにくいのと、寄生虫もいたりして。私は釣って捌いて食べたいので、海の魚の方がいいんですよね。研究部には渓流釣りの先輩はいますが、海釣り仲間募集中です!
海釣りが好きな学生さん、小西化学に来てください(笑)
武林さんはスニーカーも集めていると聞きました。何足くらい持っているんですか?
そんなに多くないですよ。ほんの20足。
私は2足。
運動靴ということでしたら、通勤用の1足だけ。
やっぱり多いのかな(笑)。こうして聞いてみると、小西化学にはいろんな個性の人が集まっていることがわかりますね。アットホームだし、どんな人が来ても楽しく仕事ができると思います。
私もそう思います。研究職に関していえば、とりあえずブレーキを踏む、アクセルをかけるという2つのタイプに分かれると思いますが、小西化学はアクセルを踏む方。自分なりに考えを持ってプレゼンすれば、必ず「やってみよう」と社長が言ってくれます。私も新たな研究開発品を提案すべく、準備中です。
福井も和歌山も、そのスタンスは同じですし、どの部署もその社風は一貫していますから、ぜひ受けてほしい。みんなで待ってますよ!