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励まし合いながら キャリアアップし 二人のお話 キャリアアップし二人のお話

プラント長

crossTalk 03

ほぼ同時期に入社し、ともに成長してきた二人のプラント長。20年後、第1プラント長の林さんが福井に転勤し、さみしく思っていた第4プラント長の佐野さん。久しぶりの再会は貴重な機会になったよう。転勤後、ライフスタイルが変わった林さんに、ちょっとびっくりの佐野さんです。
memBer
  • 2000年入社 /本社製造部 本社製造グループ 第4プラント長
    佐野 元宣 Sano Motonori
  • 1997年入社 / 福井工場 福井製造グループM2プラント長 兼 M3プラント長 福井製造グループM2プラント長 兼 M3プラント長
    林 英雄 Hayashi Hideo
moVie
「いい会社だなあ」 と思いながら 「いい会社だなあ」と思いながら 気がついたら20年以上

佐野さん、久しぶりやん!元気にしてる?

佐野

なんとかやってますよ(笑)。一対一でお話しするのは1年ぶりくらいですね。

私が2020年7月に福井に転勤するまで、ずっと一緒やったもんね。

佐野

私は入社して21年。そのうち20年間は林さんと一緒にやってきたんですから、さみしくないわけがないです。

佐野さんと私は共通点が多いんですよね。入社年は私の方が3年早いけど、二人とも臨時社員から始まった。

佐野

そうそう。私は在学中に小西化学でアルバイトを始めました。

ここで働きたいと思って?

佐野

そんなことは全然思ってなかった(笑)。単位を取ってしまってヒマでやることないし、体を使う仕事をしてみたいと思って、自転車で10分の当社でアルバイトをすることにしたんです。

それが21年続くことになるとはねえ。

佐野

私たちの頃は超就職氷河期。そもそも自分が何をしたいのかもわからなかったので、合同説明会には行ったものの、受けようという気持ちになれなかったんですよね。

そうなんや。そういう悩みはなかったなあ。卒業後は和歌山でいったん就職したけど、東京に行きたかったのですぐ辞めた。

佐野

東京で就職しようと思ったんですか?

いやいや、遊びに行ったんです(笑)。アルバイトをしながら毎日、友達と遊んだ。目的はなかったけど楽しかったね。

佐野

そのまま東京にいようとは思わなかったんですか?

お金がなくなってきたので、東京での生活費を稼ぐために一旦和歌山に戻ったんです。それで、小西化学でアルバイトをすることに。

佐野

それが24年、続くことになるとはねえ(笑)

和歌山の友人も一緒に帰ってきてたし、このままでもいいかなと。

佐野

すごく居心地がよかったというのもあるのでは?私は先輩がすごくかわいがってくれて、仲間意識ができていったんですよね。

今もそうだけど若い社員が多かったし、バイクでツーリングに行ったり飲み会をしたりして、趣味でもつながっていた。

佐野

プラントでは薬品を扱うから夏もヘルメットと長袖ジャケット、保護具は外せない。汗だくになりながら働くのは楽ではないけど、「仕事をしている!」という実感があって、やりがいも感じていましたね。

プラント長になって… プレッシャーしかない!
佐野

林さんと私は、プラント長補佐になったのが同じ年で、プラント長への昇格は1年ちがい。同じようなキャリアステップを歩み、切磋琢磨しながら、励まし合いながらやってきました。

同じプラントで働いたことはないけど、同世代で経歴も似ているから、何かと話すことが多かったですね。

佐野

林さんは1歳年上で「おにいちゃん」という感覚(笑)。悩みを相談したり、「これ、どう思う?」とよく聞いてました。

プラント長補佐になって初めて部下ができたけど、どう評価すればいいのか悩みました。

佐野

「点数付け、どうしてる?」とかね。林さんはいつも穏やかで冷静な判断ができる人なので、頼りにしてました。

そう?うれしいなあ(照)。私もプラントのルールなどは「佐野くんに聞けばまちがいない。バシッと答えてくれる!」と思ってましたよ。

佐野

2年ほどプラントを離れて、製造全体を見る部署にいたのが役に立ったのかな(照)。プラント長に昇格したときは、どう思われました?「よっしゃ!」って?

ハッキリ言いますが、喜びはまったくない!(笑)。プラントのトップは、そこで働く全員の命を預かっているようなものですから、プレッシャーしかなかった。

佐野

私も同じです。林さんとよく「困ったな」「でも、がんばろうな」と励まし合いましたね。

当時、第1プラントは設備トラブルが多くて、人海戦術でなんとかするしかなかった。そこで佐野さんの第4プラントに応援依頼をしたこともありました。苦労を共にしてきた人だから、声をかけやすかったんですよね。

佐野

お互いにね。

佐野さんがいなかったら、どうなっていたかわからない。

佐野

私も林さんがいたから、今の自分がある。感謝しています。でも、しんどかったけどやりがいもありましたよね。プラント長はこういう大変な仕事をしていたんだとわかったし、自分もそれができるようにならなければという使命感も湧いてきました。

プラント員 一人ひとりとの対話が いい製品を生み出す パワーに プラント員一人ひとりとの対話が いい製品を生み出すパワーに

福井には自分と同じ境遇の人がいなくて、寂しくもあるんです。小さなことを気軽に話せる佐野さんは貴重な存在。この寂しさを解消するには、福井に来てもらうしかない!

佐野

(転勤話はスルー)2つのプラントを兼務しているから大変でしょう。

そうなんだよ~。だから早く来て(笑)

佐野

(転勤話はスルー)そちらに行かれて1年ですが、どうですか。

手動が多い和歌山に比べると、福井は自動化が進んでいます。QRコードによる生産管理やタブレット端末での操作ができる。その分、プラント員は機械の監視や考察に力を注ぐことができる。新しいことを学んでいるという喜びがありますね。

佐野

設備や機械、人員など、与えられた条件をフルに使い、チームとしての団結力を発揮していいものができたときの達成感は大きいですよね。その中で、指揮を執る難しさと醍醐味を感じています。

なにか取り組んでいることはある?

佐野

プラント員は18歳からベテランまで、年齢も個性も幅広い。できる限り一人ひとりと対話の時間を取るように心がけています。「なんでも言ってほしい」と呼びかけて、話を聞くんです。

思いを聞いてあげることは大事やね。

佐野

最初は距離があっても、声かけを続けると少しずつ話してくれるようになる。最近はその成果が現れて、若手も成長してくれているなと感じますね。

私もプラント員との対話は重視しています。和歌山にいた頃からコミュニケーション力を培ってきたので、だれとでもフランクに話せる自信があります。

佐野

ということは、もうすっかり福井の人々に溶け込んだ?

そう!…と言いたいところですが、まだちょっと…。県民性のちがいもあるかもしれない。おもしろいことを言った後、反応が来るまでにタイムラグがあったりして。

佐野

関西ではボケとツッコミの文化が定着してますからね。

それでも30代のプラント員が多く年齢も近いし、趣味や休日の話をしたら結構しゃべってくれますよ。仕事にも前向きだし、使命感を持ってやってくれています。

佐野

同じ会社でも、プラントごとに色がありますよね。福井はまだ新しいけど、初期メンバーとして歴史をつくっていくやりがいがあるでしょう。

そうですね。皆、一生懸命やってくれているので信頼しています。

挨拶が人間関係をつくる 当たり前のことを 続ける大切さ 当たり前のことを続ける大切さ

さっきから思ってたんやけど、佐野さん、痩せた?

佐野

気づいてくれました?この半年間、1日3回のウォーキングに励んでいるんですよ。

すごいね。なんで?

佐野

健康診断でひっかかって、減量することに。通勤はもともと徒歩だったけど、早歩きにして、昼ごはんの後も会社の外を25分、歩いています。

それで結果は?

佐野

半年で10kg減!

さすが。なんでそこまで真剣にやってるの?

佐野

小学生の息子が20歳になったとき、一緒にお酒を楽しみたいんです。体重超過で「アルコール禁止」なんて言われたら、悲しいでしょう?林さんは、検診結果はどうでした?

僕は大丈夫(笑)。でも車はなるべく使わず、自転車で通勤や買い物に行っています。それから料理もするようになりました。

佐野

へええええ。「お父さんが料理をしている!」って、二人の娘さんもびっくりされるのでは。

どうかなあ(笑)

佐野

和歌山に帰ったら、娘さんと会うのが一番の楽しみですね。

いや、今は犬に会いに戻るんです(笑)

佐野

犬?

そう、まだ生後9ヶ月だからすごくかわいい!

佐野

……

僕が福井に転勤してから飼い始めたから、犬と一緒に暮らしたことはないけど、ものすごく喜んでくれるんよ。

佐野

犬の名前は?

だいきち。めっちゃ尻尾振ってくれる。ビデオ通話でも「犬を映して」としか言わない。全然反応しないけど(笑)

佐野

そういう時間って大切ですよね。私も息子の他愛ない話を聞くとほっこりします。

何気ない気持ちで小西化学に入った私たちも、いろんなことを経験し、家族を大切にしながら働いてきました。これから入社する新人さんにも、当社で充実した時間を過ごしてほしいですね。小西化学に来てくれるかもしれない学生さんに、アドバイスはありますか?

佐野

どの会社に入っても、新人の頃に心がけてほしいのは「おはようございます」「お疲れ様です」という基本の挨拶。それから「お願いします」「ありがとうございます」という当たり前の言葉が、人間関係を築く基本ということです。

まずは身近なところにいる先輩に話しかけてみる。そこから少しずつ輪を広げていけばいいんですよね。

佐野

そうそう。さすが、林P長(プラント長)。経験豊富だから大丈夫だと思いますが、しんどいときはいつでも声をかけてください。

ありがとう。こちらこそ、よろしく。それじゃ、福井で再会できるのを楽しみにしてますよ。

佐野

え!